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日常の美しさ
2021年5月17日(月)話題の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ』を観に行きました。
人の少ない平日真昼間の雨の日に行きました。休日よりは人数少ないですが色んな人がいました。
ガチファンっぽいおじ様、老夫婦、大学生、OL・・・
改めて幅広い年代に愛されている作品なんだと実感しました。
感想を吐き出す場所がないので、観て良かった点を3つにしぼって記事にしました笑
詳細ではないですがネタバレ含みます。
美しい街並み、風景
まず本編開始でヨーロッパの赤い街並みがスクリーンいっぱいに広がっています。
赤い街並みなんて見たことありますか?
薄い赤色から黒まで使用して遠近感を表現し、細かい街並みを描いています。
赤とは対照的な空の青さと雲の白さが一層鮮明に描かれていて空の美しさを感じました。
そして、シンジが落ち込んで過ごす旧ネルフ本部の跡地も綺麗です。
廃墟ですが、海が眼前に広がっておりこんな場所行ってみたい!と思わされました。
短いシーンですが、印象的な風景がありゆっくり見てみたいと思うシーンがあるのも本作品の魅力です。
人の温かさ
第3村にてサードインパクトで病みモードのシンジを、友人のケンスケやトウジは責めることなくソッと見守ってくれます。
レイは優しく、アスカは厳しいですが二人ともシンジを心配しています。
そして、レイは村で暮らす人々と共に農作業を手伝いながら「あたたかさ」に触れます。
友人のいること、あいさつの大切さ、食物を育てている人がいること、赤ん坊から育てられたこと。
当たり前すぎて見落としがちなことを気づかせてくれました。
自然と動物
作中で野良猫が出てきます。野良猫を見たレイが珍しそうするシーンがあります。
セカンドインパクトにより地上の生態系がリセットされました。
セカンドインパクト以降に生まれたシンジ達にとって生物は珍しいものなのです。
僕たちは、あらゆる生物と共生しています。
普遍的すぎてこの事実を忘れてしまっているのかもしれませんね。
視点
視点が変わると世界が変わる
本作のカメラワーク?というか視点は独特だと感じました。
監視カメラからの視点だったりものすごく低い視点だったりします。
特に黄金比を意識してるんだろうなぁと思われるカットがあり見ていて飽きさせない工夫がされていました。
僕はアニメ制作者でも何でもない素人なんですけどね笑
プロの人が見たら色んな技術が分かってもっと面白いんだと思います。
この視点から教訓を得ました。
「視点一つで何でもないシーンが様々な印象を与えている。」ということから
「色んな視点で物事を見てみると色んなことが分かる。」という教訓です。
世の中にはこんなイタイ教訓を得たと思っている人もいるんです笑
魅力的なキャラ
色んなキャラに自己投影できる
エヴァンゲリオンはキャラクターが非常に人間臭くて魅力的です。
本作では「序」、「破」、「Q」と異なりみんな精神的に大人になってちょっぴり寂しいですが。
キャラクターで特に碇ゲンドウに、僕は共感を覚えました。
ゲンドウは人との関わりを「ノイズ」として避け、『知識』を得ることが好きです。
調律さえ合えば正しい音を奏でてくれる『ピアノ』も好きです。
『知識』と『ピアノ』は裏切らない。こちらの答えに正しく応じてくれる。
これがゲンドウの信じるものです。
孤独の道を進んでいたゲンドウにも春が訪れます。
大学の研究室で妻となるユイと出会います。
ユイと過ごしていくうちに人と過ごす楽しさを実感します。
しかし、ユイを失います。
孤独だった男が唯一の支えを失う。
孤独から家族という絆を与えてくれた女性を失うのは残酷なことです。
孤独のまま生きるのと、もともと孤独から人の繋がりを得て、孤独になるのは全然違います。後者の方がより一層孤独感が増します。
シンジという親子の繋がりを避けることで自分に贖罪を与えてしまうほどに。
そしてゲンドウはユイのために世界を犠牲にしてしまいます。
愛する者のために全てを犠牲にする精神はある意味、男の鑑ですね。
もしも願い一つ叶うなら
君のそばで眠らせて宇多田ヒカル Beautiful World
エヴァに乗らなかったらシンジも、ゲンドウのように孤独になっていたのかもしれません。
エヴァに乗ることで友人ができ、ネルフの関係者と知り合えて孤独にならずに済んだのは、ゲンドウの愛情であってほしいなと思いました。
まとめ|もっとエヴァを観たくなる
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ』を観た感想をつらつら書きました。
「序」、「破」、「Q」も観ましたが正直、エヴァンゲリオンについて詳細に知らないのでもっと知りたくなりました。
漫画やアニメ(昔一回観たけど・・・)もじっくり読んだり観たりしたい。
本記事では本作の魅力のほんの少ししかお伝えできていません。
是非、観ていない人は観に行って感じてください。
観た人で本記事を読んで気になるシーンがあったら再度、映画館へ足を運んでみてはどうでしょうか。